5771人が本棚に入れています
本棚に追加
識「…という風にこの依頼を解決し、依頼者たちはその結果に『納得』しました。今回は依頼料を請求した金額よりも多くもらってしまったんですけど、それが原因で問題が起こるという事はないと思います。」
莉子と鎌田の依頼を解決してから2週間後。
予定よりもかなり早く用事を終え、家に戻ったと冬慈から連絡が来たため、2人は依頼解決の報告をしに冬慈の下へやってきた。
冬「そうか。まぁ、金は何の問題もないだろう。依頼者からどうしても受け取って欲しいと言われて受け取ったんだろう?」
識「はい。」
冬「ならそれはそれでよい。それより、依頼者に怪我がなかったとはいえ、少しの間でも1人にするっていうのはいただけねぇな。もし1人で隠れる場所に誰か敵側の人間が隠れてたらどうするつもりだったんだ?」
識「うっ…それは…。」
冬慈に痛いところをつかれた識は言葉を詰まらせ、槙の方を向いた。
が、槙は何も言わずそっぽを向いた。
そんな2人を見て、こめかみをぴくぴくとさせていた冬慈は、
冬「責任のなすりつけ合いをするな!まだまだいう事はあるんだぞ!さっさと、メモをとれ!」
と怒りの声を上げた。
槙・識「はい!」
2人は素早くメモ帳をカバンから取り出すと、冬慈がいう問題点をメモした。
それらの問題点をこれからどう失くしていくか、失くすためには何をどうすればいいかを3人で話し合った。
最初のコメントを投稿しよう!