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ニュッと天井に穴ができた。
「あれ?さっきまで穴なんてなかったはず…」
「あ~らよっと」
その穴から赤い服を着た人が出てきた。
(さ、サンタさん?)
子どもはとっさに寝たフリをしてしまった。
「へ~最近のガキは部屋がキレイでいいね~。んじゃ、チェックしますかぁ」
(チェック?)
「お、これはテストか。なんだ100点か。ちぇ、面白みがねえな」
(え?)
「サイフ発見!!どれどれ…俺よりあるじゃねえか。まあサイフ自体もってねえが。最近はガキも金持ちだなあ。…こっそりもらっとこうかな」
子どもはそこでたぬき寝いりをやめた。
「お前、誰だ!!」
「あん?」
赤い服の着た人は子どもを見ると、俺?みたいな表情になって、ただ一言だけ言った。
「サンタ」
「嘘だ!!」
その子どもの叫び声に下の階から親がどうしたのと子どもに言っている。
「パパ、ママ!!助けて!!ここに…」
「あん?」
サンタ?は子どもの言葉になぜかイラッとして殺気を放った。
そのせいか、子どもはうまく喋れなくなっていた。
「ど、ど、ど…」
「ど?ああそうか。お前が欲しいのはドーベル軍曹人形か。よしわかった。今出して…」
「ドロボウがいるぅうううう!!」
ようやく子どもは言いたいことを言えた。
「あん?どこだ?どこにドロボウがいやがる?」
「大丈夫か!?」
この子どもの両親なのだろう…金属バットを持ってドアを勢いよく開けて部屋にはいってきた。
「おおこいつらか。よし、サンタが追っ払ってやるからな」
そう言うとサンタは
「はぁあああああああああ!!!!」
手からビームを発射し、家をめちゃくちゃに破壊しつつも両親を倒した。
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