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「ほっほっほ、相変わらずいい足じゃのう氷柱くん」
あれほど派手にバウンドしていた長老は、しかし何事もなかったかのように立ち上がり、今度は氷柱の足を見ながら笑みを浮かべて言った。
「ミニスカもええが、ロングでもそれはそれでええの~」
「長老、いいかげんにして下さい…」
氷柱は無理矢理に笑顔を作りながら声をしぼりだした。
「ほっほっほ、それよりも幸風じゃのう」
幸風はなおも隊長にガミガミ言われている。
長老は笑顔のまま説教をしている隊長へ近づいた。
「これこれ」
「長老、また幸風が…!!」
「話は聞いておるぞ」
「オッス長老」
「馴れ馴れしいぞ幸風!!」
「ほっほっほ、またやってしもうたな幸風」
「そうなんだよ。さっきから隊長がガミガミとうるさいんだよ。もう年だよ」
「ほう…」
隊長の顔に怒りが浮かぶ。
「さて幸風よ。今年も様々な問題を起こしたから、今からワシの部屋で説教じゃ。ワシが直々に説教するから、それで許してやってくれ隊長」
「は?…まあ長老がそういうなら……」
隊長はどこか納得がいかず、しかし長老の言う事に逆らえなかった。
「というわけで今からワシの部屋で説教じゃ」
「行く行く~♪」
幸風はなぜかうれしそうだった。
「うむ。では着いてまいれ」
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