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気付いたら俺たちは一緒に居た。
そして旅をしていた。
きっかけは恐らく俺だったようにも思える。
だけれど、それは俺たち四人とも同じ気持ちだったはずだ。
そう、俺は思う。
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闇夜『これは…』
俺は紅那が指差す物を見る。
それは…
闇夜『首輪…?』
紅那「そだよっ!首輪っ」
蒼莉「あぁ…えっと…」
鳳「可愛い首輪ね(笑)」
闇夜『鳳、そういう問題じゃない』
紅那「えーいいじゃんー首輪ー」
闇夜『だからなんだよ』
紅那が俺を上目遣いで見る、そして…
紅那「…買ってっ」
闇夜『……………』
蒼莉「始まった…(汗)」
鳳「あらあら…(笑)」
闇夜『…さて、先を急ぐか』
俺はその店を離れようと…
グイッ。
服を掴まれる、誰に?
もちろん…紅那だ。
紅那「ねー買ってよぉ」
服を引っ張る紅那。
闇夜『こら引っ張るなってのっ』
紅那「いいじゃんいいじゃんー」
蒼莉「諦めた方がいいよ闇夜…
こうなった紅那はそう簡単に抑えられないよ(笑)」
鳳「そうね(笑)
これは潔く買った方が得策よ」
蒼莉と鳳が続けざまに言う。
闇夜『はぁ…分かった、ひとつだけだぞ?』
紅那「ヤッターっ!」
キラキラした瞳をさらに輝かせる。
闇夜『なんか負けた気分だ』
蒼莉「仕方ないよ、紅那だもん(笑)」
言いながら微笑む蒼莉。
闇夜『にしても…本物じゃなくて良かった(汗)』
その首輪は実物大と言うより、ブレスレットやネックレスのような小型化されたものだった。
いわゆる小洒落た商品なのだろう。
周りを良く見ればここは他にも貴金属等を販売しているようだった。
闇夜『アイツの事だ、ホントは本物の首輪が欲しかったとか言いそうだ(汗)』
鳳「あら、いいじゃない買ってあげたら(笑)」
闇夜『なんでわざわざ本物を…
そもそも首輪の良さが俺には分からん…』
紅那「分かってないなぁ闇夜は…」
闇夜『なにがだよ』
紅那「首輪の良さっ。
あぁ本物欲しかったなぁ…」
やっぱ言ってるし。
闇夜『買ってどうするんだよ』
紅那「それはもちろんつけるんだよ」
闇夜『誰に』
紅那「ウチに決まってるじゃん」
闇夜『つけてどうするんだよ(汗)』
紅那「主従関係の証?」
闇夜『へぇ…つまり買ってやった俺の下部になると?(笑)』
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