第1章「渡り歩く世界」

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闇夜『へぇ…結構色々置いてるんだな』 貴金属がちらほら見える。 いやこういう店あまり入らないからこれが多いかどうかは分からないけれど。 蒼莉「へぇ…」 鳳「綺麗なのがたくさんあるわね(笑)」 紅那「他にも首輪とかないかなっ」 女の子たちは物色し始めた。 てか首輪ばっかどうするんだよ紅那…。 鳳「ふふっ、ねぇ闇夜…(笑)」 鳳が近付いてきて俺に耳打ちする。 鳳「(蒼莉…見て)」 闇夜『蒼莉…?』 言われた通り彼女の方へ視線を向ける。 蒼莉「…………」 なにかに魅入っている様子だ。 闇夜『あれはなんだ…ネックレスかなにかか』 鳳「(もしかしたら気に入ったのかもしれないわね、闇夜…聞きに行きなさい)」 闇夜『えぇ…なんで…』 鳳「(いいからっ)」 鳳に背中を押される。 闇夜『…ったく…』 なんだこの無茶振りは。 闇夜『なに見てるんだ…蒼莉?』 蒼莉「あぁ闇夜か… いや、綺麗だなって…」 ひとつのネックレスを手に取る蒼莉。 闇夜『確かに…綺麗な作りしてるな。 買わないのか?』 蒼莉「ん…そうだな、私はいいよ(笑)」 闇夜『どうして?』 蒼莉「私なんかじゃ似合わないしさ(笑)」 そう告げると蒼莉は苦笑いし、 蒼莉「ほら紅那が会計のとこで待ってるよ(笑) 私は先に出とくからさっ」 それだけ言うと店を出て行った。 鳳「ふふっ、後は貴方次第(笑)」 鳳も続いて外に出た。 闇夜『なんだよ鳳のやつ…』 紅那「闇夜っ、なにしてるんだよー早くっ」 闇夜『分かった分かった…』 会計のところに行き、 闇夜『すみません、この首輪を…』 店員「はい分かりました」 闇夜『あっ、それと…』
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