1、俺と愉快な仲間たち

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「"早く並びなさーい!"」 体育館に入ると、全8クラス分の1年がガヤガヤと騒いでいた。 おっちゃん先生がマイクで呼びかけている。 …人多すぎやろー… さすがに全っ然知らん人ばっかりや。 早いとこ友達作らんと…。 「"さっさと並べ言うとるやろがぁ!"」 …………えー………… めっちゃキレてるやーん… おっちゃん角刈りナイスやーん…… おっちゃん先生の一言で、みんながどんどん並び始めた。 10分後、完全に並び終えた。 「"あんなぁ、お前ら。並ぶんに20分もかかるってどうゆう事じゃコラァ!!"」 ……キーン…… あ、耳痛い… 「"お前らの並(キーン)為にこっちは(キーン)っと待ってたんやぞ!!わから(キーン)かぁ!?"」 …………え。(笑) ちょっと待ってちょっと待って!; キーンの割合多すぎて全っ然聞き取れへんかってんけど; マイク使うんやめた方がいいんちゃうかなぁ…?; 「"簡単に言うと、今年の1年は高校をなめとる!なんやその制服の着かたは!なんやその髪の毛は!"」 髪の毛…?ん…?; 周りを見ると、何人かは笑いをこらえている様だった。 「ちょ…あのおっちゃんヤバいってぇ…くはっ」 「お前あんま笑うなアホ。俺まで笑えてくるやんけぇ…」 「「はははははっ」」 小声で笑うんもしんどそうやな…。 「"君たちは、あまりにも頭髪の加工が多すぎる。この高校じゃそんなん通用せんのや。"」 「"…今から頭髪、服装チェックを行う。全員その場に立て"」 ざわ… 体育館内が一気に騒がしくなった。 衝撃が強い一言やった。 みんなもビックリした顔で話している。 「なんで!?なんでこんなんあんの?;」 「最悪や。俺染めたばっかやのに…」 こんな声がいっぱい聞こえた。 俺かて染めたばっかじゃアホっ *
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