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「"早く並びなさーい!"」
体育館に入ると、全8クラス分の1年がガヤガヤと騒いでいた。
おっちゃん先生がマイクで呼びかけている。
…人多すぎやろー…
さすがに全っ然知らん人ばっかりや。
早いとこ友達作らんと…。
「"さっさと並べ言うとるやろがぁ!"」
…………えー…………
めっちゃキレてるやーん…
おっちゃん角刈りナイスやーん……
おっちゃん先生の一言で、みんながどんどん並び始めた。
10分後、完全に並び終えた。
「"あんなぁ、お前ら。並ぶんに20分もかかるってどうゆう事じゃコラァ!!"」
……キーン……
あ、耳痛い…
「"お前らの並(キーン)為にこっちは(キーン)っと待ってたんやぞ!!わから(キーン)かぁ!?"」
…………え。(笑)
ちょっと待ってちょっと待って!;
キーンの割合多すぎて全っ然聞き取れへんかってんけど;
マイク使うんやめた方がいいんちゃうかなぁ…?;
「"簡単に言うと、今年の1年は高校をなめとる!なんやその制服の着かたは!なんやその髪の毛は!"」
髪の毛…?ん…?;
周りを見ると、何人かは笑いをこらえている様だった。
「ちょ…あのおっちゃんヤバいってぇ…くはっ」
「お前あんま笑うなアホ。俺まで笑えてくるやんけぇ…」
「「はははははっ」」
小声で笑うんもしんどそうやな…。
「"君たちは、あまりにも頭髪の加工が多すぎる。この高校じゃそんなん通用せんのや。"」
「"…今から頭髪、服装チェックを行う。全員その場に立て"」
ざわ…
体育館内が一気に騒がしくなった。
衝撃が強い一言やった。
みんなもビックリした顔で話している。
「なんで!?なんでこんなんあんの?;」
「最悪や。俺染めたばっかやのに…」
こんな声がいっぱい聞こえた。
俺かて染めたばっかじゃアホっ
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