-序章 崩れる日常-

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-6月21日 雨- 「今日も雨か…はぁ…」 俺は朝食を食べて学校に向かった 教室に着くと教室中は昨日の幸子の話で持ちきり 友也は元気がなく机に伏せていた 「幸子さぁ…絶対殺されたんだぜ?幸子が自殺なんて有り得ない」 「誰に殺されたと思う?」 「友也じゃないか?」 教室の端の方から聞こえたあらぬ噂 俺が振り向くとそこにはクラスで一番の巨体、大樹がいた 俺が立ち上がり大樹に近寄った 「何だよ?」 俺がすごい剣幕で大樹に近付いたから大樹が後ろに後ずさる 「何だよ!何か言えよ!!」 すると、目の前で叫んでる大樹から鈍い音がした瞬間に大樹の巨体は俺の前から横に吹っ飛んだ 見ると友也が大樹の顔面を横からグーパンチしていた 「俺が…俺が幸子を殺したって?ふざけんな!」 友也は倒れて失神している大樹の上に跨がり何回も殴った 俺は友也を羽交い締めにして止めた 「誰か!誰か先生呼んでこい!」 誰かが叫んだ 友也はまだ俺から逃れようと暴れている
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