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じゅりの家に行きじゅりの部屋に入ればまったりとお茶を飲みながら<ブラメしてくる男子を地獄に落とそう作戦>の会議を始めた
「ところでメール送ってくる男子の名前何よ??」
ふと浮かんだ疑問
じゅりの表情が少し固くなった
少し俯いて唸り声をあげるじゅりに少し嫌な予感がした
たかがブラメをしてきてる相手の名前を聞かれただけなのにここまで躊躇う理由
何か、あるのか…?
「…………キ」
何かに怯えたような表情でゆっくりと紡がれる小さな声
耳をすませて聞いたものの聞きとれず「ごめん、もう一回言って」と言った
するとじゅりはヤケになったようでこちらにバッと顔を向けてた
「岩本 陽貴!!!!!!!」
先ほどとは全く違う音量でビクッと体がはねる
じゅりは言ってからすぐ下を向いた
今度ははっきり聞こえたその名前
……いわもと ようき……
いわもと、ようき……!!!!!?
「え………そ、んな……」
頭がフル回転する
岩本陽貴…岩本陽貴…岩本陽貴…
自分の顔から表情が消えてくのがわかった
自分の聞いた事が信じられずただ名前をリピートして喋る
「岩本陽貴…岩本陽貴…岩本陽貴…岩本陽貴…岩本陽貴………………」
それは端から見たら狂っている人
じゅりはずっと下を向いたままだ
私はまだリピートする
「岩本陽貴岩本陽貴岩本陽貴岩本陽貴岩本陽貴岩本陽貴岩本……って誰やねん!!!!!!!!!!!」
「知らんのかいぃぃぃい!!!!!!!!」
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