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バ………ッ
気がつくと私は教室から走って出て行っていた
みんながこっちを見てる
「そうそうその調子……」
ふと誰かの声が耳元で聞こえた気がした
「ハァ………ハァ……」
数分後、家の近くにいた
そうとう走ったらしい
なんでこんなに走ったのだろう
全くもって検討もつかない
体が動いてしまっていたのだ
……まぁそれはさておき
今一番大切な事
「傘、ない………」
そう、大雨なのに傘が無いという大事件
長い髪の毛は走ったせいで乱れ顔にへばりつく
制服は体にひっつく
気持ち悪い事この上ない
とりあえずハンカチを出す
濡れてる
……よし、しまおう
バジャバジャ
雨の中歩く
絶えず大粒の雨が顔、体に当たる
やーだな…………あ、れ……?
雨、やんだ?
ふと上を見ると真っ赤……な……傘…?
「由美」
バッと後ろを向くとそこには笑顔の……
「い………わ、もと…君…??」
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