始まり

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いつものごとくツッコミの激しいじゅりに「まぁまぁ落ち着いて」と言って頭をポンポン、とする。 ………背伸びして じゅりの背の高さにイラついて睨もうとしたら、じゅりは私の先ほど言った言葉にイラッとしていたようで既に私が睨まれていた ……こっ…怖っ!! 私が謝った方がいいのかと迷っているとじゅりはこのままだと埒があかないとわかったのか1つため息をつけば本題を話しはじめた 「あのさ、さっきからずっと気になってたんだけどさ、先生からさっき配られた紙の裏の白紙の部分に小説的ななにかを書いてたよね?」 「…!!!!!」 見られてた事を知って顔が真っ赤になる それもそのはず 初めて小説を書いたんだ アマチュアなのだ そのアマチュア作品をじゅりに見られたのだ 服に値札を付きっぱなしなのを知らず彼氏とその値札付きの服でデートに行ってた時並みの恥ずかしさだ 私は真っ赤になって床に座り込んだ 「……心残りはある……」 「心当たりね、うん」 「……………!!!」 ナチュラルにツッコミを入れてくるじゅりに感動しながらも、わざとボケたボケじゃなく本気で間違えたボケはプライドが高い自分には耐えられなかった ただでさえ小説を見られてブロークンハートだったのにこれ以上追い詰められたら泣くしかないだろう しかし泣くのはアレなので強気になることにした 「いっ今のはボケただけだしっ!!!!? そんな間違えするかこのやろー!!!!」 ……墓穴を掘りました 明らかに動揺がみえみえな私の態度 自分でも言ってて恥ずかしくなる 誰か私を止めてくれェェェ!!!! なんて思っているのを悟ったのかじゅりは「あー、はいはい」と私の痛々しい言い訳を受け流した
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