始まり

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「話戻すけどその小説読んだんだけどさ、何なの、あれ」 またまた小説の話に戻される ただでさえ小説を見られた事、言い間違えた事、言い訳した事で、トリプルパンチをくらっていてガラスのハートは綺麗に真っ二つに割れたというのにこれ以上ダメージを加えられるなんて…… もうヤケになるしかないじゃないか 「ブラメの小説ですがなにか」 ヤケになれば怖いもん無し 妙に強気で言ってみた どーんなもんだいっ じゅりは【ブラメ】という言葉を発した瞬間こちらをギラッとした目でこちらを見てきた なにか悪い事言ったかと焦るが、どうしようもないので相手の出方を待っているとじゅりは頭をかきながらいいにくそうに話し始めた 「私この頃ブラメらしきメールが来るんだよね」 「………?」 ―― 一時停止 ―― 頭ではじゅりの言葉がリピート&リピート ブラメ、ブラメが、ブラメがこの頃…… ―― 再生 ―― 「まぁじでぇぇぇぇ!!!!!」 私は思わず歓喜からの叫びをあげる まさかこんな身近にブラメに関係した人がいたとは思わなかったため心配より先に興奮してしまったのだ 私の目はきっと今光り輝いているだろう
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