始まり

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「おーい、何嬉しそうな顔してんだぁ?殴りたくなるんだけど」 「ごふぁっ!!!!!もう殴ってる、もう殴ってる!!」 お腹に強烈なパンチをくらえば華麗に尻餅をついて倒れた 友達みんなからドMと呼ばれる沙也加でもさすがに痛い事が好きとかそういう趣向はなかったため少しげんなりしてお腹をさすりながら立ち上がる 「くそ、ビンタとかなら萌えるのに」 「さすがドM」 先ほどの痛みで興奮が冷めたのかいつものクールさを取り戻した 「そういえばブラメって…嫌がらせ的なこととかされるものだよね?」 はっと思いだして心配になる 私が見たブラメ小説のターゲットはなんか騙されたりカラオケ代払わされたりなど悲惨な感じになっていたはず 「じゃあじゅりも嫌がらせされてるの!!!!!?」 なぜ気づかなかったんだろう、と自分を責めていたらじゅりは笑って「全然??」と言った 「なんでやねん!!!!!!」 あまりにも衝撃的すぎて唖然としながら王道のツッコミをかました しかしこんなツッコミをするのも仕方ないだろう 心配したのに…と普通の人なら拍子抜けするに決まっている 嫌がらせをされるからのブラメであって嫌がらせされないのならブラメと言わなくてただのメールで…というか…てかブラメって一体なんなんだ 「なんだその複雑そうな表情は……まぁ言いたい事はわかるけども」
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