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翌朝。 ――ガチャ ドアを開くと、そこには彼が立っていた。 「おはよう、橋本くん」 「おはよう、由妃」 橋本くんは寄り掛かっていた塀から離れ、私は駆け足で橋本くんの元へ進む。 「由妃んちって学校から近いんだね」 「うん、だからいつも歩きか自転車なんだよ」 私の家は、とても学校に近い。 私がこの高校を選んだ理由は、それだった。  
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