恋愛トラップ

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――高橋由妃。

これが私の名前。

学年女子で高橋は私だけ。

私が……罰ゲームに使われるの？

「今のなんの音？」

「廊下からきこえたよな」

「俺見に行ってくるよ」

佐倉が立ち上がりドアへ近づく。

――ヤバい！

私は落ちたプリントを拾って急いで近くの階段へ逃げ込んだ。

ちょうどあそこは死角に当たるのだ。

――ガラッ

「…………」