6章

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チュンチュン… チュンチュン… もう…朝かなぁ… はやく起きなきゃ… ~回想~ 「桜~桜!!はやく起きなさい!!高校遅れるわよ!!」 「まぁまぁ母さんそんなに怒んなくても…ねぇ…」 「あの子は何時も朝は遅いんですよ!!社会に出たら遅刻しましたは通用しませんよ!!」 と母さんと父さんの声が毎日していた… 「桜!!ご飯粒顔にくっついてる!!もう…髪の毛もさわいてないの…?ハァ…」 溜め息をつきながら髪の毛結ってくれてたよね 「寝坊はいかんぞ~母さんのようになるからな」 朗らかに笑って、いつも私の見方をしてくれた いつもいた人達がいないから… さみしくて… 目には大粒の涙が溢れていく…私…帰れるの…? スィッ 誰かの指が頬を伝う雫を拭う… 「何を泣いている…どこか怪我でもしてるのか…?」 昨日会った人だ… えっと…確か名前は土方さん… 独特な声だからすぐわかる…この人の声落ち着く… 「やっぱり頭でも打ったのか…」 昨日は無事に帰って来れたんだ!! よかった… よかったよ… またポロポロ溢れ出てくる… 「お前泣き虫なんだなぁ…クス…泣き止め…俺達は無事だったよ…総司も無事だ…安心しろ…」 みんな無事だったんだ!! 「よかった!無事でよかった…グスン…」 本当によかった… 無事に帰れて… んっ!? その前に何故彼がここにいるの!?
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