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一章
人がいきだおれてるのか?しかも変わった着物きてるなぁ
「おい!!大丈夫か!?いきてるか!?起きねぇなぁ。ここに置いて行くわけにもいかねぇし、しょうがねぇ屯所に連れて行くか」
ピチチチ
ピチチチ
ぽたん…ぴちゃっ…
水の音?
頭になんかのってる?
冷たい
「…っ……?……⁉」
誰か…いるの…?
起きなきゃ…
目を開けようと少しずつ目を開けていく
『うっ…うっ…うん…』
まだ意識がボーッとしてるここはどこ?
「気がついた?起きてるなら目を開けなよ」
『ここは?』
「昨日巡回中に君が草むらで寝ていたんだよ」
「…………?」
「正確には土方さんが持って帰ってきたんだけどね」
ガバッ!!
ガツーン!!
急に起きたから、おでことおでこがぶつかった
『痛っ』
思いっきりぶつけたもんだから凄く痛かった
それでも前にいる彼は、笑みを絶えず私をうかがってる
「君って面白い子だよね」
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