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「…出場できるって、それどういうこと?」
「知らないの?」
そう言って彼女は続けた。
「夏のコンクールには2部門あって、私達が去年まで出場していたのはブラスバンドの部門なの。まぁ、こっちが殆どメインなんだけど。
そしてもうひとつがアンサンブルの部門。こっちは規模は小さいけど、ちゃんと全国大会まであるの。アンサンブルは伴奏を含めて3人から出場できるわ」
「…ていう事は…」
「そう。アンサンブル部門だと私達も出場が可能になるわけよ」
「マジで…?」
「マジよ」
「なんでそれ最初から言わないんだよ」
「平木君が知ってると思ったから」
「知らないよ…」
僅かながらに希望が見えて来た。
これなら部活を継続することができる。
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