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「ちょっと待てよ。コンクールに出場できるとしても、顧問がいなかったら活動自体できないじゃないか」
すっかり忘れてしまっていた。
城山先生はいつ退院できるか分からない。
しかし彼女は「何を言ってるの?」という目でこう言った。
「顧問ならいるじゃない。部活を受け持ってない先生」
「…あ」
…鬼瓦か。
しかし奴に顧問を頼んだとしても了解してくれるかどうか…。
「なんなら今から職員室に行ってきてあげる」
そういって彼女は職員室へ向かった。
(なんていう行動の早さだ…)
僕はオレンジ色の光が射す彼女の背中に女神の姿を覚えた。
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