第5章 告白

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ガラガラッ 音楽室の扉を開けると浪岡が僕の存在に気付いた。 「すごいいい曲だったよ。何て言う曲?」 少し気まずかったが勇気(なんの勇気だ?)を出して聞いてみた。 「…幸福のカノン」 「しあわせの…カノン…」 その美しい響きに、僕は彼女の言葉を繰り返した。 「…。」 「…。」 しばらく気まずい空気が僕等を包んだ。
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