第2章 コンクール、絶望的…。

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音楽室のドアを開けると、そこには浪岡と林がいた。 …久々に部員が全員揃った。 「あ、先輩遅かったですね。先輩が遅れるなんて珍しい」 林が口を開いた。 浪岡は窓際に座り、運動場の方を眺めている。 「ん?あぁ、担任に呼ばれて職員室に言ってた」 「え!?先輩って悪いことするんですか。そんな風には見えないですけどね~」 …こいつは。 「違うよ、何を言いたかったのかはよく分からなかったけど、部活の事」 「部員の事ってなんですか?」 言いにくい…。 「あ、うん。ちょっとな」 僕が答えに迷っていると林がせかす。 「何の話しなんですか?」 …この際、全てちゃんと話すべきだ。 僕は職員室での話しを全て話した。
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