第2章 コンクール、絶望的…。

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…。 「えぇ!?じゃあ、コンクールにも出られないんですか!?」 「あぁ」 林は本気でコンクールに出るつもりだったらしい。 3人では出場できない事を僕は教えていなかった。 「…出られないんなら、もういいです。山城先生が退院するまで待ちます」 そう言って林は荷物をまとめ始めた。 その目には涙が溜まっていた。 僕はそれを見て何も言えず、ただ見ているだけしかできない。 林は黙って音楽室をあとにした。
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