25人が本棚に入れています
本棚に追加
…。
「えぇ!?じゃあ、コンクールにも出られないんですか!?」
「あぁ」
林は本気でコンクールに出るつもりだったらしい。
3人では出場できない事を僕は教えていなかった。
「…出られないんなら、もういいです。山城先生が退院するまで待ちます」
そう言って林は荷物をまとめ始めた。
その目には涙が溜まっていた。
僕はそれを見て何も言えず、ただ見ているだけしかできない。
林は黙って音楽室をあとにした。
最初のコメントを投稿しよう!