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『おはよう。今日も暑いけどいい天気だね。』
そう言って僕はカーテンを開ける。
朝、君の部屋にきたら必ずやる日課みたいなものだ。
外は快晴。
夏休み間近であろう学生が手で顔を仰ぎながら自転車を漕いでいるのが見えた。
『明日からのこともあるし、今日は仕事休みなんだ。だから今日は長く一緒にいられるよ。』
そう言って君の隣に座り、髪を撫でる。
すると昨日の夕方のことを想いだし、少し顔が熱くなった。
昨日の返事、君は口にしなかったけどなんとなくわかったんだ。
だから昨日のうちに君の御両親に会って、話をして役所に提出してきたよ。
婚姻届を。
僕は髪を撫でてる自分の指についた指輪を見て微笑む。
もちろん君の薬指にも同じものが付けられている。
晴れて僕達は恋人から夫婦へと変わった。
単純かもしれないし、間違ってるかもしれないけど、夫婦なら遠く離れてても繋がっていられる気がしたから。
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