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『僕は明日から向こうに行っちゃうけど待っててね。なるべく早く仕事を終わらせてこっちに戻ってくるから。
もちろん手紙も書くし、お土産もたくさん持ってくるからね。』
君からの返事はない。
『だけどやっぱりしばらくは会えなくなっちゃうんだ。
だからさ、今日は君との想い出をたくさん話そうと思って。』
そう言って、僕は目を閉じながら君との想い出を脳裏に浮かべる。
『初めて会ったのは大学だったよね。
僕は田舎から出てきたから友達いなかったし、席が隣だった君に話しかけたのが初めての会話かな?』
『そんでその年の冬には付き合ったんだよね。
学生時代が懐かしいなぁ。
色んな所に行ったよね。
君は意外とそういうところわがままだから困ったこともあったなぁ。』
僕は想いだし、苦笑する。
だっていきなり冬に海に行きたいなんて言われたら困惑するよね。
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