2011年7月6日

5/9
前へ
/38ページ
次へ
『そんで社会人になってからも大変だったよね。 お互い慣れない仕事で忙しくてなかなか会う機会なかったからね。 あの時はすれ違うことばっかりだったなぁ。』 『初任給でちょっと高いお寿司屋さんに二人で行ったの覚えてる? なんかちょっと場違い過ぎて少し恥ずかしかったって君は言ってたよね。 あのとき僕はカッコつけて余裕振りまいてたけど内心冷や汗めっちゃかいてたよ。』 僕は照れ笑いをしながらそんなこともあったなぁと考える。 それからも色々昔話を続けた。 せっかく二人の休日が重なったのに土砂降りの雨の日とか。 勝手に君のケーキ食べたからって大喧嘩したりとか。 クリスマスにサンタの仮装したら爆笑されて慰められたとか。 語りだせば本当にキリがなかった。 君との想い出はたくさんあって、その全てが僕の大切な宝物だ。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加