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そして想い出話の時は進み、去年の今頃にまでたどり着いた。
『…あの日は久々のデートだったよね。
ずっと君が海に行きたいっていうから行くことにしたんだっけ?』
君は本当に海が大好きだったから。
いつも海に行きたいって言ってたからせっかくの休みだし行くことにしたんだよね。
『けど待ち合わせ場所にいつまで経っても君は来ないし、連絡もつかないからすごく心配したんだよ?
君は結構時間に厳しいから無断で遅刻なんてありえないって想ってたから。』
そんな僕に連絡がきたのはとある病院からだった。
そこで君が事故にあって危険な状態だと聞いたのだった。
『しばらく連絡きた後も信じられなかったよ。
いっつも健康体な君が一刻を争う状態になったなんて。』
しかも犯人はひき逃げだったしね。
まぁすぐに捕まったみたいだけど。
『それからもう一年か。ということは僕達もう七年も一緒なんだよね。
君といると時間が早く流れる感じがして足りないんだよね。』
結局海には行けなかったんだよなぁ。
なんて想う。
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