2011年7月7日

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『おい風邪引くぞ。』 そう言って僕は床に寝ている後輩に適当なブランケットをかける。 あれからしばらくして周りはみんな寝てしまった。 会社で酒呑んで寝てるなんて他の人が見たら何事かと想うだろう。 「君は相変わらず後輩想いだな。」 唯一起きてる上司が苦笑いしながらグラスを傾ける。 「今回のこと………悪かったな。」 ポツリと上司が下を向きながら呟いた。 『今回のこと?』 「彼女さん…大変なときに…な。」 いつもそうだ。 僕に良くしてくれる上司は気にかけてくれてる。 『彼女じゃないですよ。妻です。』 そう言って僕は指を上司に見せる。 「そうか…結婚したのか。」 彼は微笑みながら頭を掻く。 『大丈夫です。僕たちはどこにいても繋がってるんで。』 「そうか。それなら心配はいらないな。向こうでも頑張ってくれよ?」 そしてしばらく二人で笑いあった。
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