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??「貴方は誰?」
初めて聞いた彼女の声に俺はうごけないでいた。
澄んだ声音は俺を魅了した。動けないでいる唇を必死で動かして俺は彼女の質問に答えた。
『総司…沖田総司!』
自然と俺の声は弾んだ。
『君の――名前は?』
夢の中と同じ事をしてみる。
少し間が空いた。
またダメだったかと沈んでいると返答があった。
「刹那――朽木刹那よ…」
小さな進歩――
少しだけ彼女に近づけた気がする。
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