運命と言わずなんと言う

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第一回お話し会の後は以前のように普通に本屋へ通った。 彼女を見かけると交わされる目配せが嬉しくて、帰り道は鼻歌必須。 その気持ちは今でも変わっていない。初心忘れるべからずって言うだろ? だが、彼女を意識しだしたのはまだ先だ。 今までで十分やられてるのだけれど、人としてすごいと思っている部類だった。 ただ、子供がヒーローに向ける憧れに近いような感情が前へ前へと溢れてきていて、それが心地良くて、関係を変えたくなかった。 しかし、彼女は俺自身にちょっとした変化を与えていた。
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