家族と俺と友人と

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くだらない話を15分ほどして、俺にキャッチが入ったため、 「じゃー明日」 と切り、新たに電話を繋ぐ。 「もしも」 し、を言い終わらないうちに、興奮した近所迷惑な声が耳をつく。 「あ、キタサワ!?おい、聞いてくれよ!俺めっちゃ可愛い子見つけちゃってさー!前より断然好みでやばいのなんのって!あーもうこれは天からの思し召しだ!告るしかねぇ!!」 とかうんたらかんたら。 はっきり言って聞き飽きた。 ので、いつものように携帯をベッドに放置し、アラームをセットしてから小説を読むことにする。 騒音も慣れれば周囲に溶け込む。 今日図書館で見つけた爽やかな友情と青春を語る話らしい。 なんつーか、痛い。失敗だったかな。表紙と文体は嫌いじゃないんだけど、後味悪そう。
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