ぷろろーぐ
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俺は少しだけ動揺し、それから深呼吸した。心臓がどくどく脈うっているのがわかった。 やっぱりかなり動揺しているな、と思い直す。 もう一度深く吐いて、吸って、空を見上げた。 すると高いところに、二重の虹がかかっているのが見える。 あの薄いのが昨日までの俺かも、と苦笑する。 それでも、このタイミングを選ぶことなしに選んだのは流石君だな。 そう思い、今度は自然に微笑みが浮かんだ。
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