警告いち!障らぬ神からトラブル来る?

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 「こんな所でマイクまで使ってさー、近所の人達にメーワクっしょー?騒音って奴?そんな常識知らずのお嬢ちゃんには教育が必要だよねー」  「ぱねー!教育とかマジぱねーよ。冒兎くん」  「おらおら!目障りなんだよ宗教家さんよォ」  口汚くゲラゲラ笑いながら『能力』で女の子を脅すチンピラ三人組。  とりあえず、いちゃもん付けて暴れたいだけでしょうに。君ら  周囲を見渡して正義感のある大人に期待するけど、何分『能力者』が相手だし遠巻きに女の子を見てるか、足早に去って行くだけ  ま、しょうがないよね。せめて通報くらいはしていてくれてる事を期待しとこう  「いやー本当、ぱないよねぇ。1人の女の子に寄ってたかって馬鹿じゃない?」  「……ああ?誰だァ?」  今まさに駆け出そうとしていた愛流ちゃんを押しとどめて、前に出る  「アレ?頭だけじゃなくて耳も悪いの?」  「ちょっ。ひかるちゃん」  (し~!聞いて。ボク1人じゃ無理なの、ボクがあの3人組の注意を引くから、その隙にあの子を)  愛流ちゃんにだけ聞こえるくらいの音量で早口に喋る  (でも、ひかるちゃんが危ないよ)  (ボクの逃げ足の速さはよく知ってるじゃない。大丈夫だよ)  チラッとだけ彼女の方を見て微笑みかける (彼女の事、任せていいかな?)  (ひかるちゃん……うん!任せて!)  ボクの作戦に力強く賛同してくれる愛流ちゃん。ただ下がっててって言っても聞いてくれないだろうし  あー、ボクこういうキャラじゃないだけどなぁ……  「オイ。シカトこいてんじゃねーよ」  「頭悪くて、耳が悪くて、顔もイマイチってなんか残念だよねー」  「テメェ……」  「ぱねー!このクソガキ、マジぱねーっしょ!」  簡単に挑発に乗ってくれた3人組を視界に収めたまま、ボクだけに視線を誘導する為に、少し迂回しながら前に出る  「『能力』まで使ってさー。ストレス発散とかならもっと健全な…」  ドガガッ  ボクの台詞は飛んできた彼の『能力』で止められた。ふーん。なるほど  「ガキ。調子こいてんじゃねーゾ」  「小学生はサッサと帰れっしょ!」  高校生なんだけどなぁ……
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