あの頃のぼくたちは

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毎日が平和な我が家 今日も次男が叫びながら朝食を作っていた 「うるさい」 「早く起きないのが悪いんだろ」 一人でブツブツ言いながら朝食を作るのは次男の功(コウ)くん 功くんの当番は飯作りの為毎朝早く起きている 「他の奴起こしてきて」 「はーい」 内心めんどくさいながらも素直に返事をした俺は他の奴らを起こすため階段を上がる 俺は手前の部屋をノックして中に入る 「椋葉(リョウハ)ちゃん、起きて」 「んぅ~」 三男の椋葉ちゃんは目をうっすら開けて起き上がる 「おはよー」 「おはよ、功くん下にいるから」 「はーい」 椋葉ちゃんは部屋を出て大きな音を立てながら階段を降りていく 俺も部屋を出て真向かいにある部屋にノックをせずにはいる この部屋は俺の部屋でもあるからノックをする必要はない 「黄右(オウスケ)、起きて」 「ん…あ、しーくん」 黄右は俺と同い年の四男 「功くん、下にいるから」 「はい、わかりました」 フラフラしながらも部屋を出て行く黄右を見送って俺は奥の部屋をノックした 「はーい」 返事が返ってきて少しびっくりしながらも部屋に入る
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