プロローグ

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「可奈!可奈!大丈夫!?しっかり」 「静かにしなさい雪菜!とにかくベットに運ぶわよ!手伝って」 どうしよう。て…手が震えてる 何で!?何で震えてるのよ! 妹が…可奈が大変だってのに!! 「せ……雪……雪菜!」 ハッ!! 私は母さんの声で何とか正気に戻れた 「あ…ごめん母さん」 「しっかりしなさい!!貴女は可奈の姉なのよ」 !!! そうだ…私は姉なんだ 年上がしっかりしなくてどうする!! 私は両頬を強く三回叩いた 「よっしゃぁ!!」 気合い注入完了 母さんは一息溜め息をついてわたしに笑いかけてた 「早く!!しなさい可奈を運ぶんだから」 私は大きく頷いた 可奈!しっかり! 今思えば私は気付くべきだった 窓の外にいた赤い目をした少女に…
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