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その後すぐ空き部屋に通されて、オレはその部屋に閉じこもっていた。部屋には暖房機器が無いものの寒さは感じられなかった。不思議だ、窓の外はあんなに吹雪いているのに。
オレはベッドの上に膝を抱えるようにして座り込んだ。
今までこんなに鮮明で長い夢を見たことは無かったから、少しだけ動揺している。
「……オルリナ」
ぼそりと呟いた声は薄暗い部屋に響くことなく消え入る。
目が覚めて、それでもこの言葉を覚えていたら。インターネットで調べてみようと思った。
そうして木城は、夢の中で眠りにつくという奇妙な体験をするのであった。
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