ヘクト地方ポール雪原

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「はっくしゅん!」 とりあえず、念じても唸っても走り回っても頬をひっぱ叩いても意識が覚醒しないので、オレは見覚えのない雪原をザクザクと進みはじめた。 不思議なことに、足の裏からは冷たさは伝わってこない。神経が麻痺したかな、と半ば他人ごとだ。 吐く息は白いし、くしゃみもしたから、やっぱり麻痺してるんだろうと思った。
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