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『そう言えば、名前を聞いていなかったわね。私はベラ・ミルダ・ルーシ』
「あ、オレは木城隆也(キジョウタカヤ)。好きに呼んで」
『キジョウタカヤ……変わった名前ね。じゃあ、キジョウと呼ばせてもらうわね』
「オレはベラって呼んで良い?」
『構わないわ』
どうせ目が覚めれば覚えてはいない。
先ほど踵を返したとき、たまたま見えた彼女の腰に刺さった剣と銃。
それを見て、夢だと再認識する。
早く目が覚めればいい。
交わした言葉など微塵も残さないまま。
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