ヘクト地方ポール雪原

6/13
前へ
/74ページ
次へ
『そう言えば、名前を聞いていなかったわね。私はベラ・ミルダ・ルーシ』  「あ、オレは木城隆也(キジョウタカヤ)。好きに呼んで」 『キジョウタカヤ……変わった名前ね。じゃあ、キジョウと呼ばせてもらうわね』 「オレはベラって呼んで良い?」 『構わないわ』 どうせ目が覚めれば覚えてはいない。 先ほど踵を返したとき、たまたま見えた彼女の腰に刺さった剣と銃。 それを見て、夢だと再認識する。 早く目が覚めればいい。 交わした言葉など微塵も残さないまま。 .
/74ページ

最初のコメントを投稿しよう!

12人が本棚に入れています
本棚に追加