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「ぁあ、愁?」 沈黙と化していたエレベーターの中で、戸惑いながら口を開いたのは準だった。 「ん?なに?」 準は俺と同期で入社した。 あの頃は毎日飲み歩く仲だったけど、今じゃ全然… 「最近また忙しそうじゃん…」 「まあね。大きな企画をまた頼まれたからさ」 準の目も顔も見ずに、ただぼんやりと閉まったドアを見ながら言った。 「…そっか。なんかさ、こんなこと言うのもあれだけど…」 準は言いかけて、やめた。 なんかさ、そーゆうのイライラする。 自分から言い掛けといて言わないって何なんだよ。 「言ってよ、ちゃんと」 いつの間にか口調までもイラついていて… それに気付いたのか、準は焦るように言葉を続けた。 「愁…変わったよね?」 「は?」 変わったって何? 俺は別にどこも… 「昔はあんなに友好的だったのに…今じゃ全然じゃん。自分の地位を確立してから…」 ドンっ… 言うな、 言うな…っ!!!!!!! 気付いたら俺は、準の顔すれすれの壁を拳で殴っていた。 .
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