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『ゆとくんっ、おててつなご?』
『うんっ!りょーしゅけくんおててあったかいね』
『ぼくおおきくなったらゆとくんとけっこんする!』
『ほんとっ?やくそくだからね!』
――――――――――…
「約束…か、」
「何が?」
「んぁ…いや、昔を思い出して」
星空が綺麗に見える冬。
ちょっぴり、いやかなり寒いけど
隣を見たら大好きな涼介が居てくれて。
昔を思い出した。
涼介は僕と結婚してくれるんだ、って。
その時の涼介の手、すごく暖かかった。
「結婚…できねぇな」
「……………うん、」
公園の小さな丘に二人で寝転がって空を見上げた。
「でも、ずっと一緒に居られることは出来る」
「…………うん」
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