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「つまり何か? お前はこのキャラメル味を奪おうとしたのか?」
「……甘い匂いだ」
猫耳は俺のほうを一瞥すらせずよだれを垂らしている。やめい。
「……まぁいい。そんなに食いたいならやるよ。ほら」
「い、いいのか!? 貰っても!?」
「いいっつってんだろ。さっさと食え」
「おお…! ありがとうございます…!」
やたら仰々しく礼を述べ、アメを咥える猫耳。
「美味い! 甘い! こんな美味しいものがあるのか…!?」
「大げさなやつだな。お前、名前は?」
そう訊きながら、まじまじと猫耳を見つめてみる。
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