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死神の街ーDeath CITYーに一人の神がやって来た。
神の名はユリーネ。
ユリーネは空の庭ーSKY Gardenーの管理者であった。一人の死神が森の手前で倒れているのを見つけ、街の方へと連れて行った。
死神たちは森を出る事は許されてはいなかった。その死神は神の定めた法に逆らい、森を出てしまった。
ユリーネはその事実を知りながらその死神を森へと帰したのだ。
ユリーネは森の奥に洞穴を見つけ、その死神を看病し続けた。
他の神に見つかれば追放も考えられる。
ユリーネは危険を顧みず、死神の側に居続けた。
目を覚ました死神は困惑したが、ユリーネのおかげで助かったのだから何も言わず、頭を下げた。
洞穴にはユリーネと死神の二人だけ。その事実を知る者は誰一人として居ない。
そして、神と死神との間に新たな生命が誕生した。
神と死神の力を持つ新たな神の誕生だった。
白と黒の羽を持ち、虹色の魂を宿したそれは、神様の庭ーGod・Gardenーに厄災をもたらすこととなる。
大いなる存在にそれは追放されてしまう。神様の逆鱗に触れたのだ。
力を封じられたそれは、長い年月を経て人間たちに紛れ込んだ。
神や死神、そういったモノの存在すら忘れられてしまった現代に再び、神様の庭ーGod・Gardenーの一部であった空の庭ーSKY Gardenーへと同じ力持つ者たちと共に羽ばたいていくのである。
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