夢なんかじゃない

4/8
前へ
/28ページ
次へ
「・・・・・・・ッ」 ドアの前でそのまま眠ったのだろうか・・・? いや、ちがう。 「・・・痛っ!」 首あたりに激痛が走る。。。 「ここ・・・どこ・・・?」 一瞬だれかに連れ去られたのだろうか。と、考えた。 だけど、辺りを見回すと電話ボックス程度のスペースしかない。 よく見ると、ここはエレベーターらしい。 「・・・よかった」 立ち上がると鏡に自分の首筋が見える、黒い打撲跡があった。 気を失ったときにでも首を強く打ったのだろう、 私はいい方向へと考えた。 とりあえず落ち着いて外の空気が吸いたい・・・。 F1のボタンを押すと、ワイヤーがきしむ音と共に、降りてった。 「イッカイデス。」 女性の声が上のスピーカーから聞こえた、と同時に扉が開いた。 ・・・・そこには私の知っている世界は存在しなかった。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加