夢なんかじゃない

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「何処なんだろうね…ここ…」 リナは私と違って冷静だ、 …リナが居なかったら私はきっと… 「そういえば何かおかしいと思わない?エレベーターの扉部だけ枯れ木が張ってないし、大体、建物と人か何かの骨がある…地球なのは分かるけど2人だけエレベーターで生き残るなんておかしいでしょ?」 的確だ。 そういえばリナは推理小説が好きらしい、そのせいで私も最近、推理小説を読まされ始めたのだった。 「早めにここを離れて手掛かりを見つけないと…それより、ミサ、手大丈夫?」 「…うん、なんとか大丈夫だよ…」 私は深く沈んでいた。 なぜなら私はバレー部に所属しているから、手が無ければボールを持つことさえできない、 今になってはそんな事ははどうでもいいのだが。
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