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「とても素直ね」
《あ…はぁ…もう、いやだ
こんな、ことに、なんの、いみが》
「意味なら有るわよ。
どの程度の規模で貴方が過去に囚われているのか判ったわ。
私が貴方に信用してもらえていない事もね」
悲しそうに言った彼女に私は反論する言葉を持てない。
今の『私』を維持するだけでも精一杯なのだから。
「私は貴方が混乱した場合に外部のシステムが異常を来たしてしまわない様に接続を断っただけだわ。
それなのにこのうろたえ方、かなり引き摺られているわね。
それと同時に私が又以前と同じ事をするのではないかと疑った。
結果がそう出ているもの、違うとは言えないわよね」
《……その通り、です。
私は何の、反論も、持たない》
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