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時間ギリギリ。
昔の私に戻ったみたい。
慌しく受付を済ませて式典の始まる講堂に本当に開始数分前に潜り込んだ私達。
もう席なんて空いてないかも?
後ろの方でゆっくり座っていれば良いや、なんて思っていたにも拘らずどんどんと一番前の席まで私を引っ張っていくフレイ、いや『洸家君』。
貴賓席に向かって一直線だ。
「あのぉ」
「わざわざ学園側で準備してくれたんだ、有り難く座らせて頂こうじゃないか」
にこやかにそう言われましても。
「普通一般の人はそういう席に座りませんってばっ」
『銀河連邦帝国皇帝』だろうと何だろうと学園に通う以上はただの生徒なんだからっ
ちょっぴりムッとしてそんな事を思っている私の頭をフレイは撫でた。
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