113人が本棚に入れています
本棚に追加
「ちょっと、ユウってばっ!」
俺の腕に手を回し、無理やり立ち上がらされた。
「何してんのよ、向こう行って続き食べよう。」
「あ、あぁ。」
一度もこちらを見ようとしない影山歩に、俺は顔だけ向けたまま、元の場所へと戻っていった。
「ユウ!お前、影山に何してんだよ?!」
戻るとすぐに太一に腕を掴まれた。
俺は髪をかき上げながら、小さなため息を1つつく。
「…手に負えねぇ。」
俺は誰にも聞こえない様にポツリと呟いた。
そこから先は、周りの女達のやたら甲高い文句の嵐。
"影山さんに何の用事?"だとか、"好きなの?"だとか、"話し掛けないで"とか…。
あーっ………頭イテェ。
最初のコメントを投稿しよう!