キミは誰?

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午後の気だるさから、いつもの様に俺は机に伏せていた。 高校二年生。 高校生活の中で一番気が抜ける一年間だ。 と、思ってるのは俺だけか? 「ユウーっ!!」 遠くで俺を呼ぶ声が聞こえる。 それは段々近づいてきて、俺のすぐ側までやってきた。 「ユウっ!おっお前、隣のクラスの朱美とヤッたってホント?」 前の座席にまたがりながら、興味津々の面持ちで太一が話し掛けてくる。 声は若干控えめで。 「あー……あぁ、向こうがモーション掛けて誘ってくるし、俺もその気になったから、そぅなっただけ。」 俺は飲みかけの紙パックのコーヒーを飲みながら、太一の質問にサラッと答える。 俺の気の無い返事に「やっぱりね」と言わんばかりの表情で、太一は大きな溜め息をついた。 「ハァーっ…。朱美、お前と付き合いだしたとまで言いふらしてるぞ。」 「ブーッッ!!」 俺は口に含んだコーヒーを思いっきり太一目がけて吹き出した。
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