5秒で解答

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「あれ?崎村くんは!? 副部長のくせに帰ったんじゃないでしょうね!」 二次会へ移動中の団体の前のほうから、瀬里奈さんの怒った声が聞こえた。 「チッ!…仕方ない。行くとするか」 そう言うと、面倒くさそうに崎村さんは立ち上がった。 私はその様子をボーッと見上げた。 「あ、そーだ。 明日の約束のことは誰にも内緒。 橋本にも言ったらダメだよ。 わかった?」 見下ろしながら、そう言った崎村さんに、 誰にも、千夏にも内緒 と、頭の中で復唱しながら、抵抗力ゼロの私はコクンと頷いた。 崎村さんは、屈託ない笑顔を見せた。 さっきまでの悪魔っぷりが嘘のよう… 「じゃあ、気をつけて帰るんだよ」 私の頭をわしゃわしゃと撫でて、崎村さんは二次会メンバーのところへ歩いていった。 ・
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