26265人が本棚に入れています
本棚に追加
「フフッ…将さんがいけ好かない奴でも、あたしは構いませんよ?」
拗ねる可愛い将さんを宥めようとしたら
ギュ~!
「し、将さん…く、苦し……」
「あ~!文香、超カワイイ!」
更に強く抱きしめられた。
マジ苦しい!ギブ!ギブ!
「あぁ…空気を一番読めないのは文香だな…はぁー」
千夏が呆れ果てた顔をして、溜息をついた。
「ねぇ?将、いつもこんななの?」
「そうよ。だから、文香バカって言ってるでしょ」
「引くわー。いくらイケメンでも痛いわー。文ちゃん、凄いなぁ」
だから、それ褒めてるの?
将さん…奈緒さん、綾ちゃんまで、ドン引きしてますよ。
もちろん結ちゃん、大島君も…
「ねぇ?こんなバカップルほっといて、もういろいろと解決したし、帰らない?」
私達に一同が呆れ返る中、千夏があっけらかんと言った。
皆、顔を合わせて、微笑みながら頷いている。先程までの緊迫感は嘘のようだ。
そんな和やかな雰囲気漂う中…
ピンポンパンポーン♪
校内放送が流れ出した。
『17時になりました。本日の北南祭は……ガツッ……やめ…おいッ……ゴゴッ…うわ!』
???何だ?
・
最初のコメントを投稿しよう!