縺れた糸

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「フフッ…将さんがいけ好かない奴でも、あたしは構いませんよ?」 拗ねる可愛い将さんを宥めようとしたら ギュ~! 「し、将さん…く、苦し……」 「あ~!文香、超カワイイ!」 更に強く抱きしめられた。 マジ苦しい!ギブ!ギブ! 「あぁ…空気を一番読めないのは文香だな…はぁー」 千夏が呆れ果てた顔をして、溜息をついた。 「ねぇ?将、いつもこんななの?」 「そうよ。だから、文香バカって言ってるでしょ」 「引くわー。いくらイケメンでも痛いわー。文ちゃん、凄いなぁ」 だから、それ褒めてるの? 将さん…奈緒さん、綾ちゃんまで、ドン引きしてますよ。 もちろん結ちゃん、大島君も… 「ねぇ?こんなバカップルほっといて、もういろいろと解決したし、帰らない?」 私達に一同が呆れ返る中、千夏があっけらかんと言った。 皆、顔を合わせて、微笑みながら頷いている。先程までの緊迫感は嘘のようだ。 そんな和やかな雰囲気漂う中… ピンポンパンポーン♪ 校内放送が流れ出した。 『17時になりました。本日の北南祭は……ガツッ……やめ…おいッ……ゴゴッ…うわ!』 ???何だ? ・
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