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思ったより楽に学校から抜け出せた虎丸は桜山を登っていた。
最近は桜山に登ることが彼の日課になっている。桜山の頂上には師匠が待っている。今日はいつもより遅い。もしかしたら怒られてしまうかもしれない。
虎丸はそんなことを考えながら登山道をかける。
ウグイスの鳴き声が響くこの桜山には大きなクレーターが頂上に開いている。 ちょっとした観光スポットでもあるクレーターは虎丸が開けたのである。
クレーターがあるのは知っていたが、開けたのが自分であることは虎丸は知らない。
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